妊娠すると起こりやすくなる肌荒れ。この肌荒れを少しでも軽減するためには普段からの心がけが大切です。
スキンケアの基本は洗顔です。しっかり洗顔するだけでも肌トラブルはずいぶん軽減されます。しかし、間違った方法で洗顔をすると、逆に肌を傷めることにもなりかねないので、正しい方法を確認しておきましょう。
まず、洗顔料の選び方ですが、余分な成分を含まず、しっかり汚れを落とすことができるものを選びます。「うるおい成分」だとか「美白成分」だとか「保湿成分」だとか、さまざまな成分が入っているものは必要ありません。
洗顔料はすぐに洗い落とすものなので、効果がないばかりか、余分な油分が残ってしまう可能性があるからです。
そこでおすすめなのは、いたってシンプルな洗顔用の固形石鹸。油分が少ないので、余分な油分を残してしまうこともなく、汚れをスッキリ落とすことができます。
洗顔の方法ですが、妊娠したことで敏感になっている肌を刺激しないようにぬるま湯で優しく洗いましょう。決して肌をゴシゴシしないように。石けんをたくさん泡立て包み込むように洗うのがコツです。手でうまく泡立てられない場合は、泡立て用のネットやスポンジを使いましょう。
朝、夜、必ず洗顔料を使って洗うようにします。
洗顔の後タオルでゴシゴシ拭くのはNGです。柔らかいタオルで優しく拭きましょう。その後は敏感肌用の化粧水、美容液、クリームなどで肌に優しく潤いを与えてあげます。
化粧水や美容液をゆっくりつけている時ってすごくリラックスした状態になっていると思います。心が穏やかになると肌にもすごくいい影響が出るので、自分の肌にあった敏感肌用化粧品で毎日ゆっくり肌ケアをすると効果的です。
ちなみに乳液は特に必要ありません。以前は化粧水と乳液がセットになっていたものが多かったですが、肌のうるおいを保つのに油分でフタをすることはあまり意味がないというのが今の常識。なので、化粧水、美容液、クリームで十分なんです。
あと、化粧水や美容液はコットンではなく、手でつけるようにするのがポイント。上質なコットンでも肌にあてると負担がかかってしまうんですね。敏感肌の人ならなおさらダメージが大きくなるので、手で優しくマッサージしながらつけるようにしましょう。
妊娠中は栄養分や水分がお腹の赤ちゃんに送られるため、栄養不足や水分不足になり肌荒れがおきてしまいます。それを防ぐには、こまめに水分補給をすること、栄養のある食事を規則正しく摂ることが重要です。
バランスのよい食事を常に心がけるようにするのがポイントですね。
例えば、抗酸化作用のある緑黄色野菜などの「ビタミン類」や、大豆、ごまなどに入っている「ポリフェノール」、にんじん、トマトなどに含まれる「カロテノイド」を摂取すると肌荒れに効果的です。
とは言っても、サプリメントや野菜ジュースなどではあまり効果は出ないので、ちゃんと食事で摂るようにしましょう。野菜はサラダよりも温野菜で摂るのが効果的です。
また、たんぱく質も肌には必要な栄養素なので、肉や魚も食べるようにします。ごはんは白米よりも玄米の方がビタミンB群、鉄分、ミネラル、食物繊維が多いのでオススメです。
水分に関してですが、冷たいものは身体を冷やしてしまうので、妊娠中はよくありません。なるべく温かいものを飲むようにするのがポイントです。
とは言っても、コーヒー、紅茶、緑茶はカフェインが入っているのでNG。ノンカフェインのハーブティーなどがオススメですね。
妊娠中は便秘になりやすいのですが、便秘になると老廃物が体にたまって肌荒れの原因のひとつになります。
便秘解消には、こまめに水分補給をすること、食物繊維の多い食事を摂ることを心がけるようにしましょう。
食事でおすすめなのが、玄米やごぼう。どちらも身体を温めて、腸の働きを活発にしてくれます。適度な運動をすることも便秘解消には重要です。
運動不足やストレスも肌荒れがおきる原因となります。妊娠中はどうしても運動不足になりがちなので、無理のない範囲でウォーキング、スイミング、ヨガ、エアロビクスなど軽い有酸素運動をするのが効果的。
簡単なストレッチをするだけでも効果はあるので、仕事の合間や寝る前などにぜひやってみましょう。
運動をすると、血液の流れが良くなって、肌の新陳代謝があがります。結果、肌のターンオーバーがスムーズにおこなわれるようになるので、肌が再生されて健康になるんですね。ストレスも軽減されるので、肌のためにも赤ちゃんのためにとてもオススメです。